青い夏の、わすれもの。

実に込み入った話をしていたら、展示をじっくり見る間もなく30分が過ぎてしまった。

そして、ペア交代をし、あたしと魁、2人の時間が始まった。


「爽どうした?」

「えっ、あぁ、ごめん。ぼーっとしてた」


せっかく魁と2人きりだというのに、あたしは大楽の言葉を引きずってぼんやりしていた。


本当に魁のことが好きなのか。


自信をもって好きだと答えられていたはずの問いに、今は"分からない"としか答えられない。

それもこれも自分のせいだと分かっているからこそ辛い。

胸がぎゅうっと締め付けられて呼吸さえも苦しい。


「ってかさぁ、いつの間に生徒会副会長とかサッカー部エースとか、吹部男子と仲良くなったんだよ?
ほんと、爽は誰とでも仲良くなるよな。すごいわ」