青い夏の、わすれもの。

「爽、これどういうことだよ?俺と澪と爽の3人のはずじゃ...」

「言ったらサプライズにならないじゃん。これはサプライズだから」


あたしからそれぞれへのサプライズ...。

さて、どんな化学反応を見せてくれるかな?

ふふっ。

わくわくしてきた。

1人薄気味悪くニヤニヤ笑っていると、澪が青い顔をして近づいてきた。


「爽、おはよ。えっと...これはどういうこと?」


そして今にも消えそうな線香の煙のようなか細い声で聞いてきた。


「見た通りだよ。澪のベクトルの先にいる人を順々に辿っていったらこうなった。ははっ!あたしがベクトルとか笑っちゃうわ!」

「さ、爽?大丈夫?」

「うん、大丈夫」


風くんと深月さんもあたしに色々聞いてきたけど、あたしはただ一言、"連絡先知ってる人の中からテキトーに選んだだけだから"と答えてあっけらかんと笑っていた。

そんなあたしの笑みの裏を理解出来ているのは恐らく大楽だけ。

彼はもうこのメンツを見てどこがどうなってるのか、誰が誰を思ってるのか、それを把握出来ているはず。

頼むよ、大楽。

あんたがあたしの願いの半分引き受けてよ。

叶えてよ。

よろしく、だよ。