青い夏の、わすれもの。

「悪い。待たせた」

「ギリギリセーフ。ほら、早く行くよ」

「おう」


魁は本当に10分ぴたりで戻ってきた。

そんなんだから、いつもと180度違うあたしの服装や髪型について触れることもなく、バスに乗り込むことになった。

すごいのは、そのバスでちゃっかりあたしの隣に座り込んできたこと。

ガラガラだったのに、だよ?

あたしのポジションに澪がいても同じようにしただろうか。

緊張して乗れなかったんじゃないだろうか。

幼なじみとしか思ってないから出来るんだ、なんて何百、何千回も思ったことをまた今日も思ってる。

情けない。

あたしはふーっとため息をついた。