青い夏の、わすれもの。

それから2週間後。

あたしが計画した実験の日がやって来た。

誠に不本意ながら、あたしは前日から浮かれていた。

明日は何を着ていこうかなぁとクローゼットの中の洋服を1着ずつ出しては鏡の前の自分に当てた。

ピンと来るまで繰り返してようやく選び終えたのが、1時間後。

そこからそれに合わせる小物や靴を選んだ。

カレシとのデートでもないのに、何をそんなに張り切ってるわけ?

って、自分でも思う。

2人きりになるわけでもなく、向こうには別に好きな人がいる状況であたしに目をくれることなんてほぼないと思う。

でも、それでも、ね...。

ちょっとでも可愛く、いや綺麗に、いやどっちもか...。

とにかく良く見えるように演出したいの。

でなきゃ、あたしに勝ち目なんてないんだから。

やれることはやって、万全の態勢で臨むのだ。

もちろん、スキンケアもいつもより念入りにして、髪の毛には変に若作りにこだわる母の高級ドライヤーを使用してマイナスイオンを浴びせまくった。

爪にはネイルを施し、あたしの好きな太陽のようなオレンジに染め上げた。

そして、寝る前には鏡の前で小顔になるトレーニングをし、10時には布団に入った。

寝れなくともスマホは見ず、ただひたすらに明日のことを考えた。

あたしの予定通りにことが運ぶようにと強く強く祈りながら瞼を閉じ、睡眠の神様が迎えに来ることのを待った。