青い夏の、わすれもの。

しばらく目を瞑って思考をシャットダウンすると、ある時ふと気づいたのだ。


「やっぱ大楽くんは...」


彼があたしらの周辺に詳しいのは澪のことを見ていたから。

澪のことを知りたいと思って澪ばかり見ていたから知ってしまったんだ。

あたしのことも、

魁のことも。


――ほぼ答えを言ってるようなもんだから。


その言葉の真意が見えた。

今あたしにははっきり見えたよ。

ならば、彼には頑張ってもらわないと。

あたしのためにも、

自分のためにも。


「頼むよ、大楽律...」


あたしはそう呟くと、この数日間の疲れを癒すように、魁の席で眠りに落ちた。

ちなみにそれに気づいたのは目覚めてから50秒後のことだった。