シュウユは紅茶を注ぎながらにっこりと微笑んだ。紅茶から芳醇な香りが漂う。スーリアはシュウユの隣でプリンを食べているリアちゃんに視線を移した。
「ねえ、リアちゃんはいいの?私は楽しくすごしているけど、私に身体を渡したばっかりに……」
──私に身体を渡したばっかりに、あなたはここにずっといなくてはならなくなったのでは?
そう聞こうとして、スーリアは途中で言葉を止めた。リアちゃんはスーリアの言おうとしたことを理解したようで、首を振った。
「前も言ったけれど、私もそのうちそっちに行くわ。今はタイミングを見計らっているの」
「タイミング?」
「ええ、そうよ。転生のタイミング。だから、私のことは気にしないで。みんなが笑顔でいれて、恵ちゃんには感謝してる」
スーリアであったリアちゃんは死んだ。つまり、本来であればスーリアは次の生へと向かわなければならないのだ。