「それでスーを貰い受ける許しが得られるのなら、いくらでもやるさ」 横を歩くアルフォークの指にスーリアの指が絡む。触れただけのそれは、どちらからともなくしっかりと握られた。少し引き寄せられて、大好きな人が顔を耳もとに寄せた。 「もう二度と離さないよ、スー」 いつまでも鳴りやまない国民の歓声と交じり合い、それはまるで音楽を奏でるように、心地よく耳に響いた。