スーリアの一家も例に漏れず魔力が殆どなく、普段から魔力の籠もった小道具を買って利用していた。そして、リアちゃん時代には少しはあった魔力が、恵が身体に入ったことにより完全に無くなった。
これは魔法に少なからず憧れを持っていたスーリアにとっては残念としか言いようがない。
「そうだな。親孝行で優しいスーリアが酷い目にあったから、女神様が可哀想に思っておまえに魔法の力を与えて下さったのかもしれない」
ベンは目を細めると、スーリアの頭を帽子の上から優しく撫でた。
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