アルフォークはぐっと言葉に詰まった。キャロルの件があり、アルフォーク達は相談してスーリアを暫く王宮から遠ざける事にした。今、スーリアの花は花畑に残っているものを利用したり、スーリアの自宅までキャロルが取りに行っている。

──スーはどうしているだろう。

 考えれば考えるほど、会いたいと思った。あの屈託のない笑顔で笑いかけられれば、どんな疲れも吹き飛ぶ。

「ルー。スーに手紙を書きたいから、転移属性の魔法石を作ってくれないか?」

 ルーエンはアルフォークの言葉に意外そうに片眉を上げたが、「もちろん」と笑顔で頷いた。