◇ ◇ ◇
天井から吊り下げられているのは魔法灯のシャンデリア、床に敷き詰められているのは精緻な模様入り高級絨毯、壁には細かい部分にまで一切の手抜き無く施された彫刻や金箔。
ここは煌びやかな宮殿でも一際豪華絢爛だ。そんな中、アルフォークは跪き、頭を垂れて国王陛下と向き直っていた。
「面をあげよ」
国王陛下の威厳のある声が謁見室に響き渡る。アルフォークは跪いたまま、顔を上げた。見上げた先の玉座に座る国王陛下はまっすぐにこちらを見下ろしていた。その隣には王太子殿下、一段下がったところに王太子妃殿下、エクリード第二王子、プリリア王女が立っている。
「ここ最近の王都魔法騎士団は一人の怪我人も出さず、魔獣との戦いを完遂させておる。誠に素晴らしい働きぶりだ。これを讃え、褒章を与える」
アルフォークは静かに国王陛下の話に聞き入った。喋るたびに、国王陛下のたっぷりと蓄えられた口髭が揺れる。
天井から吊り下げられているのは魔法灯のシャンデリア、床に敷き詰められているのは精緻な模様入り高級絨毯、壁には細かい部分にまで一切の手抜き無く施された彫刻や金箔。
ここは煌びやかな宮殿でも一際豪華絢爛だ。そんな中、アルフォークは跪き、頭を垂れて国王陛下と向き直っていた。
「面をあげよ」
国王陛下の威厳のある声が謁見室に響き渡る。アルフォークは跪いたまま、顔を上げた。見上げた先の玉座に座る国王陛下はまっすぐにこちらを見下ろしていた。その隣には王太子殿下、一段下がったところに王太子妃殿下、エクリード第二王子、プリリア王女が立っている。
「ここ最近の王都魔法騎士団は一人の怪我人も出さず、魔獣との戦いを完遂させておる。誠に素晴らしい働きぶりだ。これを讃え、褒章を与える」
アルフォークは静かに国王陛下の話に聞き入った。喋るたびに、国王陛下のたっぷりと蓄えられた口髭が揺れる。



