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 夕食の時、スーリアは今日買ったプレゼントを両親とメリノにプレゼントした。三人はとても喜んでくれた。

「こんなに高価な物を、いいのかい?」
「まあ、素敵ね。どんなお茶をいれればいいのか、悩んじゃうわ」

 ベンとマリアはティーカップを見て、嬉しそうに頬笑んだ。

「姉さんへのプレゼントは団長閣下と一緒に買ったの。一客はスティフさんへのお祝いだって」
「まあ、そうなの?」

 メリノは意外な話に目をみはっていた。

「スティフも喜ぶわ。──ねえ、スーリア」
「なに?」
「今、幸せ?」

 スーリアはメリノを見る。その質問に、メリノもまた、リジェルやミリーと同じようにスーリアのことを心配しているのだと分かった。

「ええ、とても」
「そう。よかったわ」

 はにかむスーリアを見て、メリノも嬉しそうに頬笑んだ。