***
スーリアの花畑を訪れたアルフォークは今日も興味深げにその花々を眺めていた。時折花に手を添えたり、地面近くを覗きこんでいる。花畑の一画には前回は蕾だったナスタチウムが見頃を迎え、色とりどりに咲き誇っている。それを見たアルフォークはスーリアに話しかけてきた。
「この花は花言葉というものがあって、たしか『勝利』だったか?」
スーリアは初めて会った日に何気なくアルフォークに言った言葉をまだアルフォークが憶えていたことに驚いた。そして、そんな些細な事も憶えていてくれることをとても嬉しく感じた。
「そうです。あとは『愛国心』とか『困難に打ち勝つ』とか。でも、こちらの世界ではそういう意味があるかはわかりません」
「こちらの世界??」
アルフォークに聞き返され、スーリアはしまったと思った。ついつい無意識に話してしまった。アルフォークは怪訝な表情を浮かべている。
スーリアの花畑を訪れたアルフォークは今日も興味深げにその花々を眺めていた。時折花に手を添えたり、地面近くを覗きこんでいる。花畑の一画には前回は蕾だったナスタチウムが見頃を迎え、色とりどりに咲き誇っている。それを見たアルフォークはスーリアに話しかけてきた。
「この花は花言葉というものがあって、たしか『勝利』だったか?」
スーリアは初めて会った日に何気なくアルフォークに言った言葉をまだアルフォークが憶えていたことに驚いた。そして、そんな些細な事も憶えていてくれることをとても嬉しく感じた。
「そうです。あとは『愛国心』とか『困難に打ち勝つ』とか。でも、こちらの世界ではそういう意味があるかはわかりません」
「こちらの世界??」
アルフォークに聞き返され、スーリアはしまったと思った。ついつい無意識に話してしまった。アルフォークは怪訝な表情を浮かべている。



