「へ、へぇ!そうなんだね!僕も若い子と話せて嬉し...と、年上のお兄ちゃんとお話出来て嬉しいや!!」
「ふ、ふぅん。そっか。君は村の子なの?」
「うん!」
彼は村の人達でも着ていないような着物の袖を揺らしながら答える。
綺麗な緑色の着物だ。
「へぇ、着物、綺麗だね。名前教えてくれない?」
って、初対面の中2にに聞いてんだ俺!!
怖がられるよね絶対。
「灯向だよ。ひなた。」
「...へ?」
「いや、名前。僕は灯向。」
ひなたは地面に指で漢字を書いて教えてくれた。
「へ、へぇ、なんか、不思議な字を書くんだね。かっこいいね。」
「へへ、ありがとう。初めて言われたなあ」