刺激的なこと

学校のチャイムが鳴る。また興味がない授業が始まる。そう憂鬱に思いながら梓は窓から外を見ていた。空きれいだなー。そう見上げた空は世界が終わるんじゃないかというくらい神秘的だった。
「あんなきれいな雲の上に行きたいな。刺激的なことが起こらないかな。」
そう小さな声でつぶやいた。そのときだった。強い風が隣から吹いた。あまりの強風で目を閉じてしまった。強い日差しが目に差し込んでくる。目を開けるとそこは教室ではなかった。
「どこだろう・・・」
現実ではないと思いとりあえず歩いてみることにした。
「うわあ。なんか足元ふわふわしてる。」
足に変な感覚があったが気にせず歩く。すると突然足場が無くなり滑りこけそうになった。急いで体制を整える。ちょっと汗ばんだ。なんだなんだと思い見渡してみる。なんと足場が無くなっていた。そして、足場が無くなった下を見下ろすと、今さっきまで自分がいた学校が見えるではないか!学校だけじゃない。学校周りにある家やコンビニ、ゲームセンターもあった。信じられなかったがじぶんは今雲の上にいるのだと理解した。なぜそうなったかは心当たりがある。私が願ったからだ。
「ふう・・・・」
少し自分の置かれている状態がわかってきたら、これからどうしようと不安になった。他に誰もいないのだから助けを呼びようがない。
「おーい!だれかいませんかあ!」
念のため叫んでみた。
「ここにおるぞ。」
返事が返ってきたことに唖然とした。誰もいないのになぜ・・・・
少し怖くなり、首を体をフル回転させても一度確かめる。
「ここじゃ!ここ!」
するといままで誰もいなかったはずが、幽霊みたいにスッと老人が一人現れた。
「うお!びっくりしたあ。おじいちゃん誰?ていうかなんで私が空にいるの?」
私は誰かがいたのに安心したのもつかの間おじいちゃんに質問攻めした。なんせ何もなかったところから出てきたという異次元の力を持っているのだからここのことも知ってているはずだ。
「まあまあ。そうあせるな。最も、時間はないがな。ここは空の世界だ。私が統治しておる。たまにだがな、お前のように迷い込んでくる奴がおる。お前みたいなやつをもとの世界に戻してやるのも私の仕事の一つなのだ。」
「ううーん。おじいちゃんの仕事はわかったよ。じゃあどうやったら戻れるの?」
「ふむ。それは簡単じゃ。おまえが願ったことを実行してみろ。」
「えええ。わたしのねがったこと!?」どうしよう。ここには何もないのにできることなんて。無茶なことを急に言われどうしようと混乱していたが、おじいちゃんがヒントを出してくれることはなかった。自分で考えろということだろう。実は一つ思いついていた。だが、それはあまりにも無茶すぎるので選択肢