天井が滲む。 視界がぼやけて、段々と涙が溢れてきた。 「…弘樹…ごめんなさい…」 気付いてあげられなくて、ごめんなさい。 ウザい彼女で、ごめんなさい。 弘樹のこと好きになっちゃって、ごめんなさい。 今更、後悔しても遅いのに… 考え出すと止まらなくなる。 「―…見てるだけにすればよかった…」 「オレ、結莉がオレを見てること知ってたけど。」 .