暗く閉ざされた部屋。


コンクリートの壁がまるで圧迫するように敷き詰められていて、日の光なんてどこにもない。


唯一の出口である扉でさえも、外から固く鍵がかけられている。


人気はなく、助けを求めて叫んでも、絶対に誰にも届かない。


絶望的。


そんな言葉が似合うであろう鉄製の扉の前で私は落ち着いて一つ、深呼吸をする。


大丈夫。


私には、あの秘密がまだ残ってる。


だから、きっと私なら出来る!


さぁ、脱出を始めよう。