「…吉本、そこに正座しろ…」
一緒にいれば、恐くない……
と思ったんだけど……
ヒィィィ!!
やっぱり、こわーーい!
「吉本!!仕事をほったらかして、どこほっつき歩いてたんだ!!」
「…出張サービス?」
「ふざけるな!
お前がいなくなったせいで、クラス全員に迷惑がかかったんだぞ!
社会人になって、仕事を放り出したらクビに………」
「先生、吉本は悪くないです」
タモちゃんのお説教を、クリリンが遮った。
「嫌がる吉本を強引に連れ出したのは俺です。
だから、責任は俺にあります」
クリリンはそう言って、私の隣に正座した。
「怒るなら俺だけにして下さい。
お願いします」
「…クリリン……」
あのクールなクリリンが……
正座なんてするキャラじゃないのに…。
どちらかというと、偉そうにアグラかいているほうが似合うのに…。


