転校生は双子くん



「お連れ様も見ますか?」

占い師の人が、クリリンに視線を移す。



「いや、俺はいいです」


「えー!クリリンも見てもらいなよー!」



嫌がるクリリンを説得し、クリリンも見てもらう事にした。





「あなたも交じり合ったオーラをお持ちですね。

基本はブルー。

冷静で、人も自分をも客観視している。

物事に関して、興味関心が薄い。

その横に強い黒いオーラ。

心の中の、トラウマ、苦しみ、葛藤が見受けられます。

しかも、それは根強い。

長い年月をかけて作られてきたオーラですね。

あまり良いオーラとは言えないでしょう…」





クリリン…何か苦しいことでもあるのかな?

ずっと、辛いことを耐えてきたのかな?



「………」


無表情のクリリンから、感情を読みとることは出来なかった。





まだ占い師の解説は続く。



「しかし、最近作られたであろうオーラもあります。

ピンク色のオーラ。

これは気分の高揚や、異性に対しての興味関心を表します。


ズバリ言いますと、あなた今、恋をし……」




「行くぞ!!!」



話の途中で、突然クリリンが立ち上がり、個室の外へ出て行った。



クリリンどうしたの!?

まだ話終わってないのに!



占い師の人に続きを聞くと、「それは秘密にしておいたほうがいいみたいですね」
と微笑んで、続きを聞かせて貰えなかった。




なになに!?

気になるーーー!