転校生は双子くん



ある看板が目についた。


私の興味をそそる文字が躍っている。




”あなたの
   オーラみます”





「ここ入ろう!クリリン!」


「胡散臭いからやめておけ」



今度は、私がクリリンの腕を引っ張る番だ。



「いいから行こう!
面白そうー!!」


「分かったから、引っ張んな」





教室の中には、カーテンで仕切られた個室が1つ設置されており、その前に人の列が続いていた。


黒板に書かれた説明文によると、人のオーラが見える保護者がいて、有志でここを開いているらしい。




「オーラが見える人だって!凄いね!」


私が感動したように言うと、クリリンが眉間に皺をよせた。


「うさんくせぇ…」