どれくらい経ったのだろう・・・。


私が泣き止むまで
ゆうきくんは優しく私を包んだまま
いてくれた。


私は、泣き疲れてか
頭がボーッとしてしまって、


ゆうきくんに身体を委ねていた。


「・・・ゆうき!?」

彼を呼び捨てにして呼ぶ声・・・


―――誰?・・・。私は、声の方に顔を向けた。


「あぁ・・・。凪紗( なぎさ)」


―――・・・凪紗?


「もう!!凄く心配したんだからね!
全く連絡してこないし!」


強い口調で話してから
私の方を目を細めながら見てきた。


髪はカールされ、顔は小さくて
小柄で細くて・・・

まるで、漫画に出てくる可愛らしい主人公の女子そのもの・・・


「・・・何?この子?2人で何してるの?」


―――!私は、慌ててゆうきくんから離れた。


「・・・ごめんなさい。泣いてしまって・・・
なっ・・・慰めてくれて・・・」


「あっ・・・天宮さん。
気にしないで。俺が勝手にした事だろ?」

ゆうきくんは、
私を見ながら優しくゆうと立ち上がり
凪紗さんの方に近づいた。


―――・・・2人はどうゆう・・・関係なのかな。。