私は、どこか心の隅で


期待してしまう・・・。


自分の都合良いように考えてしまう・・・


そんな・・・自分が・・・自分でキライ。


「あの・・・私・・・もう帰らなきゃ」


彼を見ないようにして


カバンを抱えながら、彼を横切った。


「鍵は?かけないの?」

その声に振り向かず

カバンを更にギュッと強く握りしめながら


「・・・大丈夫です。今日は、後から先生がくるみたいだから」


と、素っ気なく答えると


「・・・そっ・・・か・・・」


力のない声で答え

彼は、それだけゆうとそのまま


黙って立ち尽くしてた。


私は・・・彼が居ることが嬉しくて、

話したい・・・はず・・・なのに・・・


素直になれない自分に


胸がヅキヅキ痛くて・・・


思わず・・・その場を走り去った。


・・・そんな私を・・・


ゆうきくんの目にはどう、うつってるんだろう・・・。