「うん。……笑って生きてほしいな、みんなには。泣いている顔を見ると悲しくなってしまうから。どんなに苦しい時でも、誰かの笑顔が誰かの心の支えになるんだ。それを僕が一番知ってる」

フィオナを見つめ、エヴァンは微笑む。その上がった口角にフィオナはそっと触れる。そして、いつかこんな風に笑えたらと思うのだ。

「フィオナ、エヴァン、お肉が来たよ〜!食べよ〜!」

レティシアが二人に声をかける。二人の気が付かない間に、テーブルにはたくさんの料理が並べられていた。

「わっ!すごいご馳走だ!」

エヴァンは笑い、フィオナの手を引いて歩いていく。

七人のパーティーはまだ始まったばかりだ。