Tear Flowers〜それぞれの正義〜

全てが終わってしまったのは、連続して女性を誘拐し、人身売買をしているColumbineのアジトを突き止め、ジョンさんや他の捜査員と共に武装して乗り込んだ時のことだ。どんよりとした重い雲が広がる下、廃屋に俺たちは突入した。

「いいか?ここは敵の巣だ。絶対に優位になっても気を抜くな」

「はい!」

銃を構え、捕らえられていた女性たちを保護し、組織のメンバーを次々と拘束していく。思っていたよりも簡単で、ジョンさんに言われていたのに油断してしまったんだ。

「とりあえず、これで全員保護できたな」

ジョンさんがそう言い、俺も「はい!メンバーも全員拘束できましたし」と微笑む。今日の夜は二人でご飯に行って酒を飲むんだ。明日は二人して非番だから、多少多めに飲んでも問題はない。

俺は安心しきっていて、敵陣の中だと言うのに銃を下ろし、肩の力を抜いてしまった。それを見てジョンさんが笑いながら「おいおい、気が早いぞ」と言う。

「そう言うジョンさんと気を抜いてるんじゃないですか?」

「馬鹿言え!俺はしっかり気を張り詰めてるぞ!」