Tear Flowers〜それぞれの正義〜

「フリージア!」

ジョンさんが俺を庇う。刹那、目の前に赤が飛び散った。ジョンさんの血だと理解し、寒気が体に走る。

「ジョンさん!」

ジョンさんの腕を銃弾は貫いていた。俺の頭は真っ白になっていく。もう犯人は他の警察官が取り押さえていて、人質の女性も保護されていた。

「ジョンさん!ジョンさん!本当に、すみません!俺の……俺のせいで……」

ジョンさんの腕を止血しながら、俺は何度も謝る。ジョンさんの足を引っ張ってばかりで、怪我までさせてしまって、申し訳なくて顔が上げられない。そんな俺に、ジョンさんは怒ることなく頭に手を置いてくれた。

「下を向いていたら誰も救えねぇぞ。胸を張れ。お前は俺の一番の後輩なんだから」

一番の後輩、その言葉がただ嬉しかった。そして、ジョンさんの役に立てるよう彼のそばで必死に勉強をした。そうしたら、色んなものが見えるようになって、ジョンさんの役に立てることも増えてきた。

「今回もありがとな。今日は俺の奢りだ。好きなだけ食え」

「ありがとうございます!」

ジョンさんとご飯を一緒に食べに行って、好きなものを注文して、酒を飲みながら色んなことを話す。こんな日常が続くんだと信じて疑わなかった。