Tear Flowers〜それぞれの正義〜

俺が緊張をしながらそう言うと、ジョンさんは一瞬キョトンとしたかと思うと海のように深い青の瞳を細めて笑う。そして俺の頭をぐしゃぐしゃになるまで撫でてきた。

「嬉しいこと言ってくれるなぁ。でも、立派な警察官になれるかどうかはここからだからな。頑張れよ!」

「は、はい!」

この人の隣で、この人の右腕になれるように、必ず立派な警察官になる。そう誓った。

そして、その日から早速現場に出て捜査に参加する日々が始まったんだが、現場に出れば当然警察学校にいた頃とは違う雰囲気があって、予想外な出来事もたくさんあって、俺は捜査の状況をメモするのに精一杯で、ジョンさんのように観察までする余裕がなかった。

そんなある日、俺たち捜査一課に事件が起きたことが放送で知らされる。逃走中の銀行強盗が女性の家に押し入り、そのまま女性を人質に立て籠っているという事件だ。犯人が逆上して人質に危害を加える可能性もある。

「フリージア、行くぞ!」

ジョンさんが俺に声をかけ、素早く出て行く。俺も返事をしてすぐに現場へとジョンさんと共に向かった。