深田 美闇、17歳

私の朝はいつもあのハトの腹立たしい鳴き


から始まる。


まだ、寝ていたいところだが私だけの秘密


の日課があるからなんとか気合いで身体を


ベッドから起こす。


高校に入ってからは部活に入っていないが


朝練のある部活に所属する人よりも早く


登校するから先生たちにも驚かれる。


そんな私の日課とは、屋上で空を見上げる


名前も知らない彼を観察すること。