リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

するとなぜかシン、とする。


「……何やってんだお前」

「はい?」

「クッ…アハハ!そこで座る?」


桜汰先輩は私を見て吹き出した。


「優凛お前、天然かよ…そんなとこで正座したら、いじめてるみてえだろうが」


璃輝さんが本気で困った顔をして──


「こいつ頭大丈夫かよ」


まさかのサルに心配され──


「こっちに座っていいんだぞ」


颯先輩は手招きして紳士ぶりを発揮。

ん?座れってソファーに座れって意味か?


「すっ、すいません!」


恥ずかしさを押し隠すように勢いよく立ちあがってソファーに一直線。

テーブルを囲うようにして配置されているソファーに着席。

しかし違和感に気づいた。

ゆるりと腰に回された腕に、焦ってその正体を確認すると。


「ん~?何、優凛ちゃん。俺の隣が良かったの?」


そこには、チャラオウタになった先輩が妖しく笑っていた。


「ギャー!?」


慌てふためいて、ソファーからソファーを瞬間移動。


「……ふう」

「ふう、じゃねえ!俺の隣に来んな!」

「なに!?」


今度はサルが隣合わせていたようで、驚きの速さで遠のいて行く。


「そこのソファーが空いてんだろうが!わざわざ近づいて来んじゃねえよ!」


よほどのことで驚いたのか、顔を真っ赤にして叫んだ。

髪も赤いからトマトみたいだ。

ともかく言われた通り空いているソファーへ。

しかしそこは───


「優凛、こっち向け」

「ん?…ハッ!」


なんと総長の真正面!