リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「チッ、面倒なことしやがって。下がってろ」


黒髪の人は私を守るように立ちはだかったけど、すかさずその人の前に躍り出た。

そして金属バットで殴りかかってきた男のみぞおちに拳で一発お見舞いした。


「かはっ……!?」


確かな手応えを感じ、食らった男は白目を向いて倒れ込む。


「嘘だろ……?」

「は?何が起こった!」


唖然(あぜん)としてたヤンキーたちだけど数で押し切ろうと再び襲いかかってきた。

やれやれ、力の差が分からないとは。

仕方なく走ってきた男に助走をつけて勢いよく飛び蹴り。


「ぐぇっ!」


見事クリティカルヒットで、カエルみたいなうめき声を上げて敵はKO!

ついでに後ろに倒れ込んだから、下敷きになったのが1名。

ふふん、どんなもんだい。

こちとら3歳からキックボクシングやってるんだよ!