「皆さん!見ました私の飛び蹴り!?」
ココを連れ飛び出した場所は、雷神がいる屋上。
危険極まりない行為だけど、ココに嘘をつきたくなかったんだ。
隠してること全部、これを機に吐き出してしまおうと思った。
「優凛、お前の飛び蹴り綺麗なフォームだったな!……って、誰だその女」
「おっ、可愛いー。優凛ちゃんの友達?」
璃輝さんと桜汰先輩が一番に反応した。
でもおサルは目をひん剥いてた
“なんだこの美少女”って感じだな。
うんうん、その気持ちはよく分かるぞ!
「……新田?」
ふふんと鼻を鳴らしていると、滅多に聞かない声を耳にした。
それはまさかの無口で無愛想な、金メッシュ・那智だった。
「月島……くん?」
ココも確かめるように那智の名を囁く。
感動の再会とでも言うように見合わせる2人。
あれ?何だこの展開!
「そんなことより優凛……どういうこと?」
ココは那智と見つめ合うのをやめて不思議な表情を作り出す。
聞きたいこと全てを凝縮したココの声に──
「…今まで黙っててごめん」
最初に謝罪の言葉が出た。
嘘をつきたくないから、本当の事を自分の言葉で伝えたかったからみんなの前に連れて来た。
「毎日屋上で歌ってるのは私……」
「……?」
「ココの言う歌姫って言うのは……きっと私」
「歌姫……え?」
反復するように呟いたのを最後に、絶句するココ。
その日ココが、私が知っている限りで最大級の驚きを見せたのは言うまでもない。
ココを連れ飛び出した場所は、雷神がいる屋上。
危険極まりない行為だけど、ココに嘘をつきたくなかったんだ。
隠してること全部、これを機に吐き出してしまおうと思った。
「優凛、お前の飛び蹴り綺麗なフォームだったな!……って、誰だその女」
「おっ、可愛いー。優凛ちゃんの友達?」
璃輝さんと桜汰先輩が一番に反応した。
でもおサルは目をひん剥いてた
“なんだこの美少女”って感じだな。
うんうん、その気持ちはよく分かるぞ!
「……新田?」
ふふんと鼻を鳴らしていると、滅多に聞かない声を耳にした。
それはまさかの無口で無愛想な、金メッシュ・那智だった。
「月島……くん?」
ココも確かめるように那智の名を囁く。
感動の再会とでも言うように見合わせる2人。
あれ?何だこの展開!
「そんなことより優凛……どういうこと?」
ココは那智と見つめ合うのをやめて不思議な表情を作り出す。
聞きたいこと全てを凝縮したココの声に──
「…今まで黙っててごめん」
最初に謝罪の言葉が出た。
嘘をつきたくないから、本当の事を自分の言葉で伝えたかったからみんなの前に連れて来た。
「毎日屋上で歌ってるのは私……」
「……?」
「ココの言う歌姫って言うのは……きっと私」
「歌姫……え?」
反復するように呟いたのを最後に、絶句するココ。
その日ココが、私が知っている限りで最大級の驚きを見せたのは言うまでもない。