リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-





「ゼェ、ハア、ハッ……!」


ドアを勢いよく開けて、屋上に滑り込むように到着。


「なっ、何してるんですか!?」


フェンスの近くにそれぞれくつろいでる6人のヤンキーに叫んだ。


「おっ、上ってくるの速かったね優凛ちゃん。
まあ、あんだけ睦斗が睨めば分かるか」

「はあ!?」


じゃあ私の察した通り、あの悪寒の正体は雷神の視線だったのか!


「はあ?じゃねえ。遅せえんだよ」


その声はいつもより低めで総長──じゃない。

睦斗がキレそうなのが分かった。

ところで名前で呼べって言われたけど、やっぱり総長じゃダメなのかな?

呼びにくいんだよね。


「いいじゃねーか睦斗、今日天気いいからのんびりしたくなるもんな」


璃輝さんは大きなく口を開けて笑いかけてきた。

最近知ったけどこの人、目力が鋭いだけで意外と優しいんだよね。

血も涙もなさそうとか思って申し訳ない。