「…で、お前は明日も来るんだよな?」


様々な新発見に混乱してんのに、突然言われた言葉。

なんだって?

総長……えっと、リクトさんだっけ?あなたはどんだけ私に来て欲しいの。

いっそ会いに来たらいいのに。


「……おい、来るのか?」


しかし、思ったことを堂々と発言出来るはずもなく。


「来ないのか?どっちかはっきりしろ」

「マ……マイリマス」


と本望でもないことを言ってしまい、結局、明日からも引き続いて歌う羽目に。

今日こそ雷神との関係を断ち切るって言ったのに。

怖い雷神達からサヨナラするって覚悟を決めてたのに!



かくして私と雷神の不可思議な関係が出来上がった。

呼ばれては昼休みの短い間、屋上に上がって歌って。

それだけの繰り返し。それ以上の進展は何もない。


でも、彼らと歌を通して触れあう度に増していく想い。

『もっとみんなのことを知りたい』

そう思ってしまう私は、欲張りなのかな?

こんなに毎日が驚きの連続で、こんなに楽しいって感じることは初めてなんだ。


ああ、神様。

今だけ、少しだけ、図々しくなることを許してください。