リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「…あ゛ぁ?」


その場の沈黙を破ったのは怒り狂う赤髪。

一生懸命説明したけどどうやら私の本意は伝わらなかったらしい。


「ふざけてんのか!?人のこと殴っておいて訳わかんねえこと言ってんじゃねえよ、このブス!」


ブス?また言い始めたなこいつ。


「ブスな上に他人に手ぇ出すなんてサイッテーだな!おいクソ女、てめえ今すぐ謝れ」


おっと、今度はクソ女とまくし立て出したぞ。

確かに殴ったのは私が悪い。

けど正直、カウンターパンチひとつじゃ足りないくらい罵倒されてるよね?

よし決めた、喧嘩売ったろ。


「……謝れ?殴ったことはごめんなさーい。
でもまさかこんないたいけな女の子に殴られるほど、反応がにぶいとは思わなかったからさ〜」

「いたいけな女の子?何言ってんだお前、正真正銘のゴリラじゃねえか!
馬鹿力のゴリラ女、てめえ俺に一発殴られろ!」

「へえ、なんで殴られたのか理解してないんだ。
人の気持ちが分からないなんて可哀想〜、尊敬してる雷神のメンバーもっと見習えば?」


今までの恨みを晴らすべく精一杯馬鹿にした表情をする。


「ぶはっ……」


すると、私たちの様子を見ていたオウタさんが吹きだして笑った。

え、そんな変な顔してた?