来た。来てしまった。今日というこの日が!
「ハアアァ~~~……」
盛大なため息をついて、現在朝の教室にいます。
「おはよ〜」と爽やかな挨拶が飛び交う中、私は屍のごとく机に突っ伏している。
だって何考えてるか分からない雷神にまた会わなきゃいけないから。
「はぁぁーー…」
「……大丈夫か?優凛」
「……龍生、おは……」
ため息をもう一度ついたとき、声をかけてくれたのは龍生だった。
まあ、私に話しかけてくれるって言ったらこの子しかいないけど。
「どうしたんやさっきから。ため息の連続やで?」
「うん、もう不幸しか残ってないんでいくらため息ついても問題ない」
「ぶはは!なんやそれー」
「人間ってこんなに落ち込めるんだね……あ?」
そこで私の言葉は止まった。
目線の先には──長ーいまつ毛。キラッキラの大きな目。
色素の薄いショートボブの髪ををふわっふわに内巻きしてる、まさに女の子らしい女の子が目についた。
もうほとんど放心状態な私は、龍生との会話そっちのけでいろんなところに目が行っていた。
「えっと、ニッタさんだっけ、あの人」
「そうそう、この前ちょっと話したな」
確かあの子、雷神が好きでこの高校に入ったって言ってたな。
入学式の次の日くらいに話したのを覚えてる。
「そういやあの新田さん。雷神が好きでこの高校入ったんやってな」
あ、龍生も同じこと考えてた。
ふと目を合わせたら、龍生はいきなり私の前に移動した。
そしてスマイルを振りまく。ちょっと待てよ、この流れは!
「あーんな可愛い子まで雷神が影響してるなんて凄いと思わへん?
さて、優凛がいち早く雷神の素晴らしさをわかってもらえるように、今日も語らせてもらいましょか!」
やはり、ペラペラ語り出した龍生。
そっからHRが始まるまでの10分間、私が地獄を味わったのは言うまでもない。
「ハアアァ~~~……」
盛大なため息をついて、現在朝の教室にいます。
「おはよ〜」と爽やかな挨拶が飛び交う中、私は屍のごとく机に突っ伏している。
だって何考えてるか分からない雷神にまた会わなきゃいけないから。
「はぁぁーー…」
「……大丈夫か?優凛」
「……龍生、おは……」
ため息をもう一度ついたとき、声をかけてくれたのは龍生だった。
まあ、私に話しかけてくれるって言ったらこの子しかいないけど。
「どうしたんやさっきから。ため息の連続やで?」
「うん、もう不幸しか残ってないんでいくらため息ついても問題ない」
「ぶはは!なんやそれー」
「人間ってこんなに落ち込めるんだね……あ?」
そこで私の言葉は止まった。
目線の先には──長ーいまつ毛。キラッキラの大きな目。
色素の薄いショートボブの髪ををふわっふわに内巻きしてる、まさに女の子らしい女の子が目についた。
もうほとんど放心状態な私は、龍生との会話そっちのけでいろんなところに目が行っていた。
「えっと、ニッタさんだっけ、あの人」
「そうそう、この前ちょっと話したな」
確かあの子、雷神が好きでこの高校に入ったって言ってたな。
入学式の次の日くらいに話したのを覚えてる。
「そういやあの新田さん。雷神が好きでこの高校入ったんやってな」
あ、龍生も同じこと考えてた。
ふと目を合わせたら、龍生はいきなり私の前に移動した。
そしてスマイルを振りまく。ちょっと待てよ、この流れは!
「あーんな可愛い子まで雷神が影響してるなんて凄いと思わへん?
さて、優凛がいち早く雷神の素晴らしさをわかってもらえるように、今日も語らせてもらいましょか!」
やはり、ペラペラ語り出した龍生。
そっからHRが始まるまでの10分間、私が地獄を味わったのは言うまでもない。