リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「私も行っていいの?」

「来て来て!ココにも聞いてほしいの!」


ちょこんと座ってヘルメットを被る、美少女・ココがいる。


「すげえ……やっぱカッケェ」

「だろだろぉ!達綺ならいくらでも乗せてやるよ!」


達綺と悠は睦斗の話聞いてなかったみたいだけど、きっと聞いてくれる。

2人とも私を認めてくれているから。


「優凛、行くぞ」

「うん、待って睦斗!」


睦斗はバイクに乗って私を待っていた。

その後ろは私が乗るところ。

走って寄り、私は当然のように、睦斗のバイクの後ろへ腰を落とす。

腰に手を回して、ぎゅっとしがみつく。

大好きなぬくもり、大きな背中。


「……ねえ睦斗」

「ん?」

「……大好き」

「ッ……」


幸せいっぱいに、睦斗に伝えた愛。

「ふふっ」と忍び笑うと、睦斗の声が密着してる背中から振動して伝わる。