リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

ところがどうした。

悠は気まずそうに口を酸っぱくして、認めた?

いや、怒ってるだけなの?


「悠……」


そんなことより私は知ってしまった。


「あんた、ツンデレだったんだ」

「はあぁぁ!!?てめ、俺が頑張って伝えたのに、この…――」

「ありがとう」

「っ!?」



私の生意気さに顔を真っ赤にして怒る悠。

でも気にかけてくれていたことに嬉しくて、素直な気持ちを表現した。


「心配してくれてありがとう。もう大丈夫だよ」


感情は隠したままじゃ分からないから表情にして、思いは口にしなきゃ伝わらないから声にする。

当たり前のだけど難しくて、言いたいけど言えないからもどかしい。

それを実行してくれた悠はすごい。

ありがとうでいっぱいだよ。


「……ああ」


照れくさそうに視線を外す悠。

「よかったな」と幹部たちは笑いかけ――


「優凛…ほんまええ子や。あかん、涙止まらへん……」


すすり泣く、関西弁が気になった。


「なあ達綺?今度はお前が12代目として、この素晴らしい雷神を引っ張って行くんやで?」

「どっからその話につながったんすか」


達綺の肩に手を置き男泣きするその茶髪は、どさくさに紛れて達綺を勧誘している。