リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「やっと分かったよ。やっと見つけたよ」


墓石の前にしゃがんで、笑って見せた。

こんな晴れた日に暗い顔してちゃダメだもんね。


「人がそばにいてくれることの大切さ。
私にとって大事な人……仲間と言える人ち」


ゆるやかな傾斜の丘の上に建てられた公園墓地。

明るく綺麗なこの場所に、お母さんは眠っている。

そして今でも、私たちを見守っている。

大切な人、大好きな人。


「私、もう迷わない。もう逃げたりなんかしない」


そんなお母さんに伝えたい。


「お母さん。私を産んでくれてありがとう。
私のお母さんでいてくれてありがとう」


お母さんとお父さんのもとに産まれて、達綺のお姉ちゃんでいられて本当に良かったって。

ねえ、お母さん――


「……大好きだよ」


ずっと言えなかったこの気持ち。

怖くて、言ってしまえばお母さんの存在が遠ざかって行きそうで、言えなかった。

でも今は堂々と伝えられる。

私は独りじゃないから。

支えてくれる人がそばにいるから。


「……また来るね。今度はお父さんと一緒に」