リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「…っ……ごめん、なさい…!」


お母さんの優しい笑顔が脳裏に浮かぶ。

ごめんなさい、お母さん。

お母さんがもうどこにもいないこと。とっくの昔に分かっていたのに、

ずっと受け入れられず逃げ続けていた。

真実から、人から、悲しみから。


恐れて逃げ惑って自分を無くした。

独りで生きているものだと、勘違いしていた。

けれどそれも全部、間違いだった。


「ううっ……」


泣いて、泣いて、必死にしがみついて、睦斗に強く抱きしめられてそれを知った。

私は独りなんかじゃない。

誰も独りなんかじゃない。

みんなが支え合っていることで、今日を生きているんだ。