リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-





「捕まえたぁ!」

「はは、呆気ねえな」


最低な記憶を思い出し、体の力が抜けて走れなくなった。

その途端捕まってしまい、元白夜の男たちは引きずるように私を連れていく。

男たちはあの日の工藤さんたちと同じ目をしていた。

……どう転んでも、きっともうダメだ。


『おい、おい優凛、どうした!?聞こえてるか?』


スマホから睦斗の心配する声が聞こえる。

だけど、どこか遠くで聞こえるみたいにまるで現実味がない。

スマホを握りしめたまま私は乱暴に連行され、不意に死を意識した。


お父さん、達綺、ごめんね。

ココ、もう少しだけ仲良くしたかったな。

睦斗、雷神のみんな、どうかいつまでも仲良くね。

今までありがとう、さようなら。