リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-





『じゃあな優凛!明日もお前のぶっ飛んだ発言期待してる!!』


夕日の中に輝く笑顔。

私はその顔が好きだった。


『またねーバスケ馬鹿!無い脳みそで頑張れ!』

『安心しろ、お前よりは頭いいから』

『なんだと……このクールビューティーをバカにする気か!?』

『ハハッ…ってヤベ!?部活遅れる、またな優凛!』


正門で別れてあいつは部活へ。

それがいつもの放課後だった。

これは――いつの記憶なんだろう。

どうして今思い出すの?


『ったく翔一(ショウイチ)のヤロウ!レディをバカにしやがって!』


翔一って誰?

あの黒髪、あの笑顔――翔一だ。幼なじみの翔一だ。

バスケが大好きな翔一。

幼稚園から一緒だったのに、なんで忘れてたんだろう。


『安西さーん、ちょっとこっち来てくれる?』


そして話しかけてきた女の子は――


『……工藤、さん』


茶髪のツインテール、耳にはピアス。

中学生にしては派手めな同級生、工藤さんが冷たい笑みを作って手招きしていた。