―6年前―
当時の姉ちゃんは──
『ひええぇー!!!』
うるさいくらいよく泣く子だった。
『あら……どうしたの優凛?』
『お母ざん!達綺が、達綺がぁー!』
『達綺?お姉ちゃんと何があったの??』
そんな時母さんは絶対駆けつけてくれて、俺たちの話をちゃんと聞いてくれていた。
『俺なにもしてねえよ』
『うそだぁ、大人になってもお母さんみたいに綺麗になれないって言ったくせに!』
『だって本当にそう思ったもん。姉ちゃん父さんにそっくりじゃん』
『ぎゃにゃー!』
よく喧嘩する俺たちを見て、母さんはいつも笑って言ってくれた。
『ふふ……大丈夫よ優凛。あなたは私より魅力的だから』
『でもでも達綺が!』
『大丈夫、だいじょーぶ。だって私の娘だもん』
綺麗な亜麻色の髪を揺らして、大きな瞳で俺たちを見て。
姉ちゃんはそんな母さんを、心から尊敬して、大好きだったんだと思う。
だから、余計に衝撃が大きかったんだ。
当時の姉ちゃんは──
『ひええぇー!!!』
うるさいくらいよく泣く子だった。
『あら……どうしたの優凛?』
『お母ざん!達綺が、達綺がぁー!』
『達綺?お姉ちゃんと何があったの??』
そんな時母さんは絶対駆けつけてくれて、俺たちの話をちゃんと聞いてくれていた。
『俺なにもしてねえよ』
『うそだぁ、大人になってもお母さんみたいに綺麗になれないって言ったくせに!』
『だって本当にそう思ったもん。姉ちゃん父さんにそっくりじゃん』
『ぎゃにゃー!』
よく喧嘩する俺たちを見て、母さんはいつも笑って言ってくれた。
『ふふ……大丈夫よ優凛。あなたは私より魅力的だから』
『でもでも達綺が!』
『大丈夫、だいじょーぶ。だって私の娘だもん』
綺麗な亜麻色の髪を揺らして、大きな瞳で俺たちを見て。
姉ちゃんはそんな母さんを、心から尊敬して、大好きだったんだと思う。
だから、余計に衝撃が大きかったんだ。



