「……でも、とりあえず命に別状がないみたいでよかった。
お父さんが深刻な口調で電話してくるからすごい心配したんだよ」
安心してそう言うと、さりげなく達綺は目を伏せた。
その仕草に勘づいていながら、私はいつもの調子で笑った。
「まあ、達綺ちゃんだから大丈夫って思ってたけど」
「……」
「それにこうやってお休みすることも大事かもね?きっと神様が動きすぎだから休みなさいって言ってるんだよ。ホント達綺ってバスケが好き――」
「……なんで笑ってんだよ」
突き刺さるような抑揚のないその声。
驚いて声も出せなくて、達綺の揺れる瞳を見ていた。
「……嘘。ただの熱中症なんかじゃねえよ。
ついでに膝の検査もすることになった。
分かんない?覚えてない?
左足の関節だよ。母さんと全く同じ場所」
何の話?何を言ってるの?
「姉ちゃん忘れちゃったのかな。仕方ねえよな。6年も前だし」
「達綺?どうしたの。ねえ……」
ひきつった笑みを向けて、達綺の話を止めようとした。
「だから笑うなよ。なんで笑うことしか出来ねえんだよ!」
けれど無意味だ。
達綺は私を見据え、堰を切った。
お父さんが深刻な口調で電話してくるからすごい心配したんだよ」
安心してそう言うと、さりげなく達綺は目を伏せた。
その仕草に勘づいていながら、私はいつもの調子で笑った。
「まあ、達綺ちゃんだから大丈夫って思ってたけど」
「……」
「それにこうやってお休みすることも大事かもね?きっと神様が動きすぎだから休みなさいって言ってるんだよ。ホント達綺ってバスケが好き――」
「……なんで笑ってんだよ」
突き刺さるような抑揚のないその声。
驚いて声も出せなくて、達綺の揺れる瞳を見ていた。
「……嘘。ただの熱中症なんかじゃねえよ。
ついでに膝の検査もすることになった。
分かんない?覚えてない?
左足の関節だよ。母さんと全く同じ場所」
何の話?何を言ってるの?
「姉ちゃん忘れちゃったのかな。仕方ねえよな。6年も前だし」
「達綺?どうしたの。ねえ……」
ひきつった笑みを向けて、達綺の話を止めようとした。
「だから笑うなよ。なんで笑うことしか出来ねえんだよ!」
けれど無意味だ。
達綺は私を見据え、堰を切った。



