リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「まあ、映画の撮影が終わったら帰ってけるけど?ユーリちゃんに会いに」

「……セクハラ発言すんじゃねえ、レオン」


なんだかあっけらかんとしているお2人。


「……でも、清水プロダクションは大丈夫なんですか?」


そんな彼らに、ひとつ不安になっていたことを質問。

レオンがいなくなったら清水プロダクションは経営の危機に陥るんだよね?

だったらそんな笑ってる場合じゃ──


「大丈夫ですよ」 

「へ…?」

「大丈夫、心配無用です。しばらくはレオンの行く末を長い目で見ていくことにしますよ。
もしかするとアメリカで新しい金の卵を見つけられるかもしれないですし!」


力強く語る彼は、その瞳に希望を宿していた。


「……けれど、覚えておいてください」


その瞳で、彼は私と向かい合う。「私たちはあなたを諦めたわけじゃない。
いつか必ず、あなたを迎えに帰ってきます」


真摯な眼差しに、ドキッとした。

彼の言葉に鼓動が速くなるのを感じた。


「その時に、優凛さんの気持ちが変わっていないとしたら……歌手になると、約束してくれますか?」


歌手になりたいって気持ちが変わる?

ううん、絶対変わらない。これだけは言える。

だから。


「はい!」


私らしく、はつらつと返事するんだ。