リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「違えよ、バカ」


“なんて日だ!”って言おうとしたところで、あやつの声がした。


「睦斗!何のつもりだ!答えによっちゃお主を……──」

「ふはっ!……確かに酷い顔だな。モロ食らってんじゃねえか」


早速とがめめようとしたら、睦斗まで笑い始めた。

なんで笑うんだよう。

確かに顔面に生クリーム乗せてる人間なんていないけどさ!


「なんでこんなことするの!?」

「は?だってお前今日、誕生日だろ?さっきみんなで言ったじゃねえか」

「うん、そうだけど……」


バカにされてるんじゃなくて、私の誕生日を記念して行ったってこと?

嬉しいけど――


「ギャハハハ!!!」


いい加減笑うの止めろよ!!


「優凛、とりあえず顔洗ってこい」

「おうよ!せっかくの美貌が台無しだわ!!」


睦斗が手に持っていたタオルを奪うように受け取り、奥の台所にいこうと思った。


「てめえのどこに“美”が入ってるんだよ。キャハハハ!」


聞き捨てならないサルの言葉に反発してらろうとしかが、そっちに顔を向けたところでまた笑いが起きる。

くっそ~!顔面パイケーキの被害者を笑うな!!


「もう!なんて悲惨な誕生日だ!」


恥ずかしさと怒りを感じながら、洗面台へと一目散に走った。