リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

……ご学友、つまり友達。

それと歌手になることになんの因果関係が?


「勝手で申し訳ないんですが……調べさせてもらいました」

「何をですか?」

「あなたと仲のいい彼らについてです」

「彼ら?」

「……雷神、と言えば分かりますか?」


くもった表情でそう言われ、嫌な予感がした。


「彼らは、この界隈を拠点にする……俗に言う、暴走族で間違いないですね?」


確かにそうだけれど、雷神は黒川さんが思っているような人たちじゃない。

優しくて、強い大切な仲間。


「彼らを一方的に否定し、悪い人間だと決めつける気はありません。けれど……」


だから違うと断言しなければならないのに──


「世間一般的に見れば、言い方は厳しいですが、非行グループ、不良集団として扱われています」


できない。だってその通りだから。

いくら彼らについて語っても、雷神がそういう集団だっていうのは事実。

ここで彼らについて語っても、世間の見方は変わらない。


「失礼なのは承知の上で申し上げます。
……このまま関係を続ければ、あなたの芸能界への道はない」


刺さるような言葉に、嫌悪感が湧く。

違う。雷神は私を助けてくれた。

雷神は私に居場所をくれた。

そんな言い方、許せない。


「最近、メディアはそう言った類にとても敏感で……」

「……」

「彼らとの関係を、絶ってもらいたい。
……それが、あなたがこの世界に入る為の、芸能界で不自由なく成功するための申し立てです」