リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「……とにかく、ありがとうございます!これで清水プロダクションは安泰ですよ!!」


胸を押さえてる私に、黒川さんは手を差し伸べ片方の手をブンブン振った。

嬉しいんだ。良かった。


「かー!良かった、一時はどうなることかと」

「信司……」

「なんだよレオン!お前も安心してアメリカ行っていいからな。今日でもいいぞ?」


大喜びの黒川さんを前に、レオンは冷静に彼の名を呼んだ。

その表情は珍しく張り詰めていた。


「言わなきゃ」


……何?言わなきゃってどういうこと?


「あ……」


言葉の真意を読み取ったのか、黒川さんが声を漏らす。


「……優凛さん。決断してくれてありがとうございます。
話は変わりますが、これからのことを踏まえて……あなたに伝えなくてはいけないことがあるんです」

「なんですか?」


重い口調を不思議に思い尋ねたところ、黒川さんはバツが悪そうにうつむき、言いよどんだ。


「あなたの……ご学友について、です」