私の答えを聞き、目を丸くする2人。

驚きと喜びが混在したような表情をしてる。


「……本当、ですか!?よっしゃ!!!」


ガッツポーズを決める黒川さん。

少年のようなあどけない笑みが零れる。


「ユーリちゃん……」


レオンはゆっくりと微笑み──


「ありがとう!俺、めちゃくちゃ嬉しい」


大きな体で、長い腕で私に巻き付いた。

私のサイドに腰をおろし、座ったままの体勢で腰に手を回す。

なんてこった。

今年度、イケメン俳優NO.1、抱かれたい芸能人NO.1の郡司レオンに抱きしめられてる!

世の女性の皆さんごめんなさい!


「あっ、こらレオン!」


罪悪感と羞恥心に身動きが取れないでいると、黒川さんがレオンを引っ張る。


「もうちょっと……ユーリちゃん抱き心地いいの」

「アホ!優凛さん迷惑がってるだろうが!!」


抱き心地がいい?

止めて!これ以上心臓が暴れまわったら天に召されちまう!


「……分かったって。服が伸びるからやめてくんない?」

「お前がそんな行動とるからだろうが!」


解放された後も、うるさい心臓は収まる様子がない。

今後は是非ともやめて頂きたい。