「もしかして……郡司レオン!?」

「うわああ!!?シー!シーー!」


ほら、ヤッチマッタ。この絵に描いたような美男子の正体晒しちまった!


「ちょっと待て!それはねえだろ。あの郡司レオンがこんなところにいるわけ……!」

「そうだよな、芸能人だし?モデルだし?俳優だろ?」

「だいたい、わざわざ高校の学祭に来るなんて怪しい……偽物か?」

「そうっすよ!そんな奴がこいつに会いに来るはずがねえ!」


璃輝さんと桜汰先輩と颯先輩と悠が、会議を開きだしたけど、それはすぐおしまいになる。

だって──


「ハジメマシテ。郡司レオンだけど?」


レオンが自ら、かけてるサングラスを外したから。

何してんの!?

一同間抜けに口を開いて固まってる。

うん、私も初めて会ったときこんな感じだった。

なんて呑気に頷いてちゃダメだ。

サングラスをかけ直したレオンに直球を投げた。


「レオン!?なんでここに」

「だって来てくれって言ったじゃん?だから信司連れて来ただけ」

「なんだって!?」

「いいもの見せてもらったよ。さすが未来の大スター」


レオンは満足気に笑い、私の頭に触れようとした。


「……触んな。こいつに近づくんじゃねえ」

「睦斗……」


直後、彼が私の前に立ちふさがる。

激おこ睦斗がレオンに睨んでいた。


「ん?…んもしかしてユーリちゃんの彼氏?」

「ああ?」

「ふーん、君がそうか。見てみたかったんだよな。なるほど……」


ほどんと会話にならない会話しながら、最強総長と極上スターが対立。

なんだこの威圧感!