リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

……しかし達綺、本当に来てくれたんだね。

半分来ないと思ってたけど、わざわざ高校まで足を運んでくれたんだ。

さすが、我が弟。

なんて、感心してる余地はない。


実はもうひとつ心配なことがあるんだ。

みんなには内緒で、『あの人』も呼んでるんだよね。

まあ、忙しいだろうから来ないだろうけど──もし本当に来たらどうしよう。

……まあいいや、今は楽しいことだけに集中するべき!







しかしそのころ、桜南高校敷地内では。


「んー……ここが会場の高校?盛り上がってるじゃん」

「あんまりウロウロすんなよ!バレたら一瞬で終わりだからな」

「分かってるって。今日はユーリちゃんを見に来たんだからさ」



私の予想に反して、『彼ら』が歩を進めていた。