リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「達綺!なんでこんなとこにいんの?」

「練習試合の帰り」

「びっくりした~。デカイのに視界遮られたから奇襲掛けられたのかと思った……」

「残念な勘違いだな。姉ちゃん襲うような変わり者なんていねえし」

「失礼な!それがお姉ちゃんに対する態度か!
大体ね、私が襲われなかったにしても、ココがこんなに可愛いんだから襲われるかもしれないじゃん!」


いつもの言い争いしながら、ちゃっかりココを紹介。

呆然としてたココは、急にシャキンと姿勢を正して達綺と向かい合った。


「あ……えっと、新田心菜です。優凛さんと仲良くさせていただいてます」

「あー、安西達綺っす。“ココさん”の話はよく聞きます。姉と仲良くしてくださってるみたいで」


おいおい達綺、今までと態度が違うのはどうしてかな?

いつものお姉ちゃんにそのくらいの物腰でいてほしいなー。


「えっと、達綺くんだっけ?」

「うっす」

「うっす、じゃなくて達綺!話してたけどココ、可愛いでしょ~?」


2人の会話にもどかしさを感じて、距離を縮めさせようと間に乱入。


「へえ、いつも姉ちゃんに振り回されてる美女?」

「そうそう!美少女でしょー……って、ああ!?振り回してないわ!」

「いつも姉貴が迷惑かけてます……」


おい、私の華麗なノリツッコミを無視して頭下げてんじゃない。

ココが奇妙なものでも見るような顔して、お目目をパチクリさせてるじゃないか。


「優凛から聞いてたけど、達綺くんって大きいんだね。身長どのくらい?」

「今……177っす」

「すごい!もうすぐ180㎝になるね」

「まあ、すぐに180は超えますよ」


余裕ぶっこいて笑う達綺ちゃん。

へえ、そんな背高いんだ……。


「え、177㎝!?」