リトルソング-最強総長は歌姫を独占したい-

「そうか……残念だな」

「うっ……」


嫌と言ったら睦斗シュンとした顔をした。

ううっ、子犬みたいな顔してずるいよ睦斗。


「あーあ、可哀想に。優凛が歌うならって時間を割いて準備進めてたのにな」

「え……」

「睦斗の期待を裏切るんだな、ふーん」


那智は私を煽ってくるし、私が悪いみたいになってるじゃん。


「そこまで言うなら歌うよ!」


確かに期待されて楽しみにされたら、嫌なんて言えない。

急なことで驚いたけども、そこまで必要とされるなら徐々に嬉しいって気持ちが心を占めてきた。

私がやっと決意表明すると、一同納得の表情の雷神たち。

文化祭っていう大きなイベントで、私がフィナーレを任されるなんて。

こんなお願いされたこと今までに一度もない。

必要とされるって、嬉しいことだよね。

よし、頑張るぞ!